農家の春の彼岸、草餅300個 の話
春の彼岸にはいつも草餅をつくのだが、それが結構大仕事で。
まず2週間ぐらい前から近所でヨモギを摘む。
ゴミや枯れ葉を取り除き、水で何度も洗う。
重曹を入れて茹でる。 祖母いわく、重曹を入れるとヨモギの色が鮮やかになるらしい
うるち米を洗いあげて、かまどで米をふかす。
米をふかすときは、窯の上に米を入れたせいろを乗っけて 蒸す
無茶苦茶へたな概略図 窯の中には水を入れて沸騰させ、その蒸気で米を蒸す
米がふけたら、茹でておいたヨモギを、米と一緒に少しずつねじり棒の餅つき機に入れて餅をつく。
ねじり棒の餅つき機に3度ほど通して柔らかくした後、さらに卓上の回る餅つき機(餅っこ)で整形。
それから餅を丸め、バットかプラスチックのパックに入れる。
周りがある程度固まってきたら、それを一つずつラップでくるんで完成。
そしてこの草餅とともに、小豆を煮て作っておいたこしあんをパックに入れて、一緒につけて配るのだ。
かまどなので、コメがふけるまで1時間ぐらい、餅つき終わって成形までやると全体で6時間ほどかかるのだ。今回は朝7時ぐらいに米をふかし始め、昼の1時に終わった。もう半日がかりの大仕事。
しかも今回7升(約10.5kg)もついたので、草餅300個ほどできて、ほんと業者並だよ。この大量にできた草餅の大半を、これから夕方まで親戚に配り歩くのがこの時期うちの年中行事の一つ。
正直いってけっこう疲れるが、なんだかんだ言いながら草餅づくりは家族総出でやってる。