風間さんとユウジと私
鈴木先生の風間さんはなんか、わたしみたいなのが煮詰まるとあっちに行ってしまうんだろうな、ってのが端的に書かれていて、たぶん紙一重といえば紙一重で、社会につながれる人に誰にも会わないとああなってしまうんだろうな、私でもまだその可能性はあるかもしれないなと思わせるもので、なんか犯罪を犯す人はそれよりもずっと恐れているものをしないようにしようとして、犯罪を犯すんだって言っていたけど、ユウジが犯罪を犯すよりも恐れていたものはなんだったのかな、何をすればあの子を救ってあげられただろうって。ユウジの怒りと悲しみを思うと、やらなきゃならない、という気になる。自分の感覚をあの子に仮託している。
状況的には同じようなものだから。
何をすれはあの子を、自分をここから脱出させられるか。
つながれなかったんだよね、つながりの糸が切れてしまった。秋葉原のも、黒子のバスケのもそうな気がする。
もとからつながりは持っているんだよ、自分が気づかないだけで、って言うことを自分が気づけはいい。
あと、鈴木先生の劇指導は、私にすごく役立つ考え方をくれる。どう自分を打ち立てるかってときに。
上手いよな風間さん、なんでそういう気持ちになったことなどないはずなのに、その気持ちを的確に表現できるんだろうな。
とりあえず、私は今の状況から脱出するために、風間さんから、もしくは演じたものからプラスの気持ちになるものや盗みとれるものはなんでも探すから、とにかくそこまでは。
誰かに必要とされたい、どう生きていったらいいか、っていう風間さんの少し前までの悩み、その当時もまだ悩み続けていたであろう悩みがあの演技を生んだのかな。
少し前までの私を風間さんに話したら、今もまだ危ないけど、風間さんはそれを聞いてなんて言うだろうな、そして、何を思って、どう反応を返すんだろうか、相手の言葉や声をどう自分の中に取り入れるんだろうか。